筑波大学の教授であり、サイバーダイン株式会社のCEOである山海嘉之先生は、HALの開発者の1人です。
柔らかい口調で丁寧にお話をされる先生ですが、ロボット工学を研究しようと思われたのはどうしてだったのでしょうか。
そして、そもそもHALとはどういったロボットなのでしょうか。
この記事では、山海嘉之先生ご自身とHALについてまとめました。
山海嘉之の資産や年収
山海嘉之の結婚について
山海嘉之の経歴プロフィール!
ロボットを作った天才工学者!
山海嘉之先生が、ロボットの研究者になりたいと思ったのは9歳のときでした。
病気で寝込んでいた山海先生にお母様が本を買ってこられたそうです。
その中にあったのがアイザック・アシモフの「私はロボット」だったそうです。
アイザック・アシモフ『アイ・ロボット』
人とロボットの歩みが回顧録から語られます。人間の友人であるはずのロボットたちの不可解な事件…。有名なロボット工学三原則を提唱しつつ、思わぬ落とし穴が見えてきます。生成AI が登場した現実世界で、私たちは不備のないルールを構築できるのでしょうか? pic.twitter.com/DBdRJASR1M— Kazuki T. (@kazedinburgh1) June 28, 2023
この本を読んだことがなくても、この本の中で提唱されているロボット工学三原則はご存じの方は多いのではないかと思います。
このロボット工学三原則は、その後もロボット工学に影響を与えていて、新しい技術が出てくるとこの三原則について議論されますね。
第一原則「ロボットは人間に危害を加えてはならない」、第二原則「第一原則に反しない限り、人間の命令に従わなくてはならない」、大三原則「第一、第二原則に反しない限り、自身を守らなければならない」
(引用:コトバンク)
また、当時は「サイボーグ009」がテレビで放送されていて、それをご覧になったそうです。
サイボーグ009 今更単行本買って読んでるけど
めちゃくちゃ格好いいな こりゃ当時の子どもたちも夢中になったろうな— 伊吹橘 (@ibuki_10487_it) September 2, 2023
「サイボーグ009」は、主人公の少年がサイボーグに改造されてしまいます。
人でも機械でもなくなってしまったサイボーグ戦士たちの物語です。
山海嘉之先生は「私はロボット」や「サイボーグ009」に大いに影響を受けてロボットやサイボーグに興味を持つようになりました。
小学生から中学生にかけては、電子工学に興味を持つようになられました。
母材にルビーを使用するレビーレーザーに挑戦しようとしてお母様の宝石箱をごちゃごちゃにして叱られたり、ウシガエルの筋肉の収縮特性を調べたりしていたそうです。
いろんな本を読まれて、興味を持ったことを調べたり実験したりされていたようです。
好奇心と行動力が素晴らしいですよね。
世界初のロボットスーツ
筑波大学サイバニクス研究センターで打ち合わせがあった時、世界初サイボーグ型ロボットスーツ「HAL」開発した山海先生の所長室もお邪魔したらHALがありました#HAL #山海嘉之 #CYBERDYNE #サイバニクス #サイボーグ型ロボット #筑波大学 #サイバニクス研究 pic.twitter.com/2fFRdFxtgF
— 伊藤 亮/身体活動性との闘いアップデート (@ryoit00) January 15, 2020
山海嘉之先生は、世界初のロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)を開発されています。
身体障害者や高齢者の運動補助のためのパワードスーツです。
2006年にはグッドデザイン賞を受賞しました。
2016年9月から「HAL 医療用 下肢タイプ」が保険適用され、難病指定された患者さんが使用を申請することができるようになっています。
「HAL」の開発
HALには2タイプあり、こちらの動画の前半に登場していたのが「HAL 3」、後半に登場したのが「HAL 5」です。
人間は脳から電気信号が出ていて、それが身体の様々な部位に伝えられるのですが、HALはその電気信号を皮膚に取り付けたセンサーからキャッチします。
そして、HALの装着者の動きを補助するという動きになります。
HALは病のために身体にまひを抱える人のために活用されています。
また、運動を補助するだけではなく、動くということが脳神経機能の回復につながるのではないか期待されているのです。
自分が思った通りに身体が動くかどうかということは、その人のQOLに関わってくることですよね。
人間の幸せのために作られたロボットと言うことができると思います。
山海嘉之の経歴
1987年に大学院を終了してから、筑波大学講師、助教授、ベイラー医科大学客員教授を経る。
2003年:筑波大学機能工学系教授
2004年:筑波大学大学院システム情報工学研究科教授
2006年:CYBERDYNE株式会社代表取締役社長
2011年:筑波大学システム情報系教授、筑波大学サイバニクス研究センター センター長
2014年:内閣府ImPACT革新的研究開発推進プログラム プログラムマネージャー
2017年:筑波大学サイバニクス研究センター研究統括
2005年:The 2005 World Technology Award大賞
2006年:グッドデザイン賞金賞
2006年:日本イノベーター大賞優秀賞
2007年:経済産業大臣賞(産学官連携功労者表彰)
2007年:つくばベンチャー大賞 大賞
2009年:全国発明表彰21世紀発明賞
2012年:Capek Award(INNOROBO)
2014年:Edison Awards金賞
2015年:文部科学大臣表彰科学技術賞
2016年:DIA Japan Outstanding Contribution to Health Award
2016年:厚生労働大臣賞(ロボット大賞)
2017年:内閣総理大臣賞(日本ベンチャー大賞)
2019年:紫綬褒章
山海嘉之のプロフィール
この投稿をInstagramで見る
生年月日:1958年
出身地:岡山県
職業:筑波大学教授、筑波大学サイバニクス研究センター長、サイバーダイン株式会社代表取締役社長
岡山県立岡山朝日高等学校
山海嘉之先生は、岡山県立朝日高等学校を卒業されています。
岡山県立岡山朝日高等学校は、岡山県内の公立高校で一番の偏差値と噂されている学校です。
偏差値は69です。
(引用:みんなの高校情報)
山海先生が子どものころにカエルをとっていたという岡山城はここからそう遠くない場所ですので、もしかしたらご実家もこのあたりなのかもしれませんね。
茨城大学工学部卒
山海嘉之先生は、高校を卒業後は茨城大学の工学部に進まれました。
偏差値は、45から50です。
(引用:みんなの大学情報)
大学に入ると、もう天国みたいなもの。だって、専門家があちこちに普通に歩いているわけです。
(引用:Tech総研)
小学校からずっと興味あることをひたすらにやってきた山海先生です。
大学という環境は、同じようなことをやっている先生や学生がたくさんいて、知らないことも教えてくれたり一緒に考えてくれたりするのですから、とっても楽しいですよね。
筑波大学大学院工学研究科修了
山海嘉之先生は、科学者を目指しておられたので大学を卒業すると当然のように大学院に進学されました。
山海先生は、こちらの博士課程を修了されました。
個人的に驚いたのは、その後でした。
実は僕は工学博士になって大学院を出た時には、所属していた学会のほとんどから脱会したんです。(中略) 逆に言えば、前に得たものを捨てることで、次のステップに行けるんです。所属学会を辞めたのは、僕にとって「よし、次に行こう」という合図でした。
(引用:Tech総研)
学会に所属して、研究発表したり、ほかの研究者の発表を学んだり交流をしたりすることは有益なことなのですが、これを捨てるというのは思い切ったことされるのだなと思いました。
大学院を修了しても大学に残られたのですから、学会を辞めたことについて他の先生方からいろいろ言われたこともあったかもしれませんが、それでもご自身のやり方を貫かれたのですね。
山海嘉之の資産や年収
山海嘉之 サイバーダインの資産
サイバーダイン株式会社は、資産を公表しています。
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末比720百万円増加し、50,187百万円となりました。
(引用:2023年3月末 サイバーダイン株式会社)
山海嘉之の年収
山海嘉之先生の収入は、大学の教員としての収入に加えて、サイバーダイン株式会社の収入、そして、サイバーダイン株式会社の株の配当金が主であると考えられます。
おそらくですが、山海嘉之先生の年収は、5憶は超えているのではないかと思われます。
山海嘉之の結婚についても!
山海嘉之先生の結婚については、はっきりしませんが、どうやらご結婚されているようです。
日経の山海嘉之・サイバーダイン社長のインタビュー記事。「妻も専門雑誌を買いそろえるほどのアニメファン。結婚当初、ロボットものの「装甲騎兵ボトムズ」の大量のビデオをわたされて「全部見てください」と言われ、必死で勉強した」というほっこりする一節があった。https://t.co/YfVMJwWIGe
— まほ (@maho01264512) May 28, 2019
まとめ
筑波大学の教授兼サイバーダイン株式会社代表取締役社長の山海嘉之先生についてまとめました。
ご自身の興味関心に熱心で、人のために、という強い意志を持ってお仕事をされているのが推察できますね。
人間の幸せのための科学というのは今後、まだまだ発展していくと思われます。
山海嘉之さんのご活躍を期待しています。
コメント